【乗り遅れた感は】吸血鬼はなぜ勝てなかったのか【否めない】
2010年9月8日 TCG全般 コメント (2)とりあえずこの一年感じたことでも書いてみよう 暇人向け
黎明期―M10発売~ZENスポイラー公開―
M10が発売された当初、誰もそのカードに見向きもしなかった。
黒のトリプルシンボル含む4マナで5/4飛行(と見せかけてその実《丘巨人》)という何だかよく分からないスペック。
その当時スタンダードリーガルだった吸血鬼はこれの他に《夜の子》、ハスク、そして
これら5種だけである。部族(笑)
しかし、ZENのスポイラーが出始めてから、トーナメントプレイヤーの目を引く吸血鬼が現れ始めた。
《吸血鬼の夜鷲》と《マラキールの門番》がその筆頭である。
前者は3マナ2/3飛行接死絆魂と昨今の生物インフレを体現するかのようなハイスペックを持ち、後者はトリプルシンボルながら布告つきの熊とこれもかなり優秀なカードである。
これらの情報を受け、「吸血鬼くるんじゃないか」という噂が流れ始めた。夜侯が高騰し始めたのもこの頃だったような気がする。
余談だが、ちなみに筆者が《吸血鬼の夜侯》を4枚集めたのはM10プレリリース当日のことであった。マジキチ
成長期 (黎明期の助走期間で潜在的に蓄えてきた力が一気に爆発するように 急激な伸びを見せる期間)
そんなものはない
成熟期 (伸びの速度は緩むか 横這いだが、絶対値ではその物事の影響力が最大の期間)
そんなものはない
衰退期 (盛りを過ぎ 勢いに翳りが見え始めてから、滅亡するまで)
初期―ZEN発売―
前評判に踊らされる人達がある程度いたおかげで、環境初期は割と吸血鬼はトーナメントシーンで見かけられた。
ZEN発売当初の環境ではもちろんジャンドが最大勢力だったのだが、その他にいたデッキがバント系とコントロール系、赤単・赤白ボロス系のアグロ、その他、といった感じであった(記憶違いや地域メタ等あるので間違ってても寛大な心で抱きしめて!銀河のはちぇまれぇ!)
まず対ジャンドであるが、基本的に不利なマッチアップであることは確実だ。
ただし、この頃からWWK発売初期ごろはまさに大ジャンド時代ということで「とりあえずジャンド」な人たちがたくさんいた。そういう相手には意外と勝てたりするので全く勝てない、というゲームではなかった。(でも上手い人にきっちり立ち回られると本当に無理ゲー)
で、その他相手だとどうなるかという話だが、このときの吸血鬼を支えていたカードというものがあった。《精神ヘドロ》と《堕落の触手》である。
・対コントロール
ラスを釣ってヘドロを撃ち込めば勝ち、という非常に簡単なゲームだった。お客様と言える相性差があったと思う。
・対バント、対赤系アグロ
どちらに対しても触手が強い。前者に対しては門番等がけっこう刺さるので五分~微有利といった感じ。
吸血鬼の全盛期はいつかと言われれば、正直この頃が一番勝ちやすい時期ではあったと思う。理由は次の項で。
中期―WWK・ROE発売―
この頃から環境に増え始めたのが青白系のコントロールである。理由はもちろん《精神を刻む者、ジェイス》の登場による。
加えて《前兆の壁》や《ギデオン・ジュラ》等のパーツを得て、青白コンはその完成度を高めトップメタへと登りつめていく。
ここで問題だったのが、吸血鬼のヘドロが青白に対して必ずしも致命傷となりえなくなってしまったことである。
もちろん通ればかなり有利であることは間違いないのだが、場に前述のPWが残ってしまうと相手に簡単に立て直されてしまうのだ。序盤のクロックは《前兆の壁》によって大幅に下げられてしまう。
虎の子の血魔女もジェイスでバウンスされているうちにラスか悪斬を引かれて捲くられる、というパターンが多かった。
つまり要約すると、以前は勝てていたはずのデッキに勝てなくなってしまったのだ。
緑白系のデッキに対してはある程度戦えはするが、やはりよくて五分、基本的には不利なマッチアップが多くなってしまった。
《復讐蔦》を得たナヤやキブラーバントのデッキパワーは以前よりもはるかに高く、また有利であったはずのバントも徴兵君主という必殺技を得てしまった。
相変わらずジャンドは強く、環境に勝てるデッキがいなくなってしまったのはこの時期だろう。
一応吸血鬼も《深淵の迫害者》や《カラストリアの貴人》などのパーツを手には入れたのだが、まわりのデッキパワーについて行けなかったのだ。
つづく
黎明期―M10発売~ZENスポイラー公開―
M10が発売された当初、誰もそのカードに見向きもしなかった。
黒のトリプルシンボル含む4マナで5/4飛行(と見せかけてその実《丘巨人》)という何だかよく分からないスペック。
その当時スタンダードリーガルだった吸血鬼はこれの他に《夜の子》、ハスク、そして
血流を飲む者/Vein Drinker (4)(黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) ALA, レア
飛行
(赤),(T):クリーチャー1体を対象とする。血流を飲む者は、自身のパワーに等しい点数のダメージをそれに与える。そのクリーチャーは、それのパワーに等しい点数のダメージを血流を飲む者に与える。
このターン、血流を飲む者によってダメージを与えられたクリーチャーが墓地に置かれるたび、血流を飲む者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
4/4
血の暴君/Blood Tyrant (4)(青)(黒)(赤)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) CON, レア
飛行、トランプル
あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーは1点のライフを失う。これにより失われたライフ1点につき、血の暴君の上に+1/+1カウンターを1個置く。
プレイヤーがゲームに敗北するたび、血の暴君の上に+1/+1カウンターを5個置く。
5/5
これら5種だけである。部族(笑)
しかし、ZENのスポイラーが出始めてから、トーナメントプレイヤーの目を引く吸血鬼が現れ始めた。
《吸血鬼の夜鷲》と《マラキールの門番》がその筆頭である。
前者は3マナ2/3飛行接死絆魂と昨今の生物インフレを体現するかのようなハイスペックを持ち、後者はトリプルシンボルながら布告つきの熊とこれもかなり優秀なカードである。
これらの情報を受け、「吸血鬼くるんじゃないか」という噂が流れ始めた。夜侯が高騰し始めたのもこの頃だったような気がする。
余談だが、ちなみに筆者が《吸血鬼の夜侯》を4枚集めたのはM10プレリリース当日のことであった。マジキチ
成長期 (黎明期の助走期間で潜在的に蓄えてきた力が一気に爆発するように 急激な伸びを見せる期間)
そんなものはない
成熟期 (伸びの速度は緩むか 横這いだが、絶対値ではその物事の影響力が最大の期間)
そんなものはない
衰退期 (盛りを過ぎ 勢いに翳りが見え始めてから、滅亡するまで)
初期―ZEN発売―
前評判に踊らされる人達がある程度いたおかげで、環境初期は割と吸血鬼はトーナメントシーンで見かけられた。
ZEN発売当初の環境ではもちろんジャンドが最大勢力だったのだが、その他にいたデッキがバント系とコントロール系、赤単・赤白ボロス系のアグロ、その他、といった感じであった(記憶違いや地域メタ等あるので間違ってても寛大な心で抱きしめて!銀河のはちぇまれぇ!)
まず対ジャンドであるが、基本的に不利なマッチアップであることは確実だ。
ただし、この頃からWWK発売初期ごろはまさに大ジャンド時代ということで「とりあえずジャンド」な人たちがたくさんいた。そういう相手には意外と勝てたりするので全く勝てない、というゲームではなかった。(でも上手い人にきっちり立ち回られると本当に無理ゲー)
で、その他相手だとどうなるかという話だが、このときの吸血鬼を支えていたカードというものがあった。《精神ヘドロ》と《堕落の触手》である。
・対コントロール
ラスを釣ってヘドロを撃ち込めば勝ち、という非常に簡単なゲームだった。お客様と言える相性差があったと思う。
・対バント、対赤系アグロ
どちらに対しても触手が強い。前者に対しては門番等がけっこう刺さるので五分~微有利といった感じ。
吸血鬼の全盛期はいつかと言われれば、正直この頃が一番勝ちやすい時期ではあったと思う。理由は次の項で。
中期―WWK・ROE発売―
この頃から環境に増え始めたのが青白系のコントロールである。理由はもちろん《精神を刻む者、ジェイス》の登場による。
加えて《前兆の壁》や《ギデオン・ジュラ》等のパーツを得て、青白コンはその完成度を高めトップメタへと登りつめていく。
ここで問題だったのが、吸血鬼のヘドロが青白に対して必ずしも致命傷となりえなくなってしまったことである。
もちろん通ればかなり有利であることは間違いないのだが、場に前述のPWが残ってしまうと相手に簡単に立て直されてしまうのだ。序盤のクロックは《前兆の壁》によって大幅に下げられてしまう。
虎の子の血魔女もジェイスでバウンスされているうちにラスか悪斬を引かれて捲くられる、というパターンが多かった。
つまり要約すると、以前は勝てていたはずのデッキに勝てなくなってしまったのだ。
緑白系のデッキに対してはある程度戦えはするが、やはりよくて五分、基本的には不利なマッチアップが多くなってしまった。
《復讐蔦》を得たナヤやキブラーバントのデッキパワーは以前よりもはるかに高く、また有利であったはずのバントも徴兵君主という必殺技を得てしまった。
相変わらずジャンドは強く、環境に勝てるデッキがいなくなってしまったのはこの時期だろう。
一応吸血鬼も《深淵の迫害者》や《カラストリアの貴人》などのパーツを手には入れたのだが、まわりのデッキパワーについて行けなかったのだ。
つづく
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